自然環境への取り組みとエコ

自然環境への取り組み

ワシントン条約に基づいた
自然環境と資源の保護

1973年3月アメリカのワシントンで世界81カ国の代表が集まり、「野生動植物保護条約」が作られました。
これがワシントン条約とよばれるものです。

ワシントン条約では地球上の貴重な野生動物を保護し、絶滅から守ることが記されています。日本は1980年11月に加盟しました。
同条約は乱獲などから希少な動植物を保護する目的があります。
しかし野生生物の利用を全面的に禁止した場合、野生生物資源を生活の柱としている産出国とその地域で暮らす住民にその価値を無価値であることを突きつけ、それによって密猟が発生してしまうことで生息自然環境が破壊されるという懸念があります。
野生動物、人間、自然が共存するために養殖場を作るなどをして地域開発と失業を防ぐ対策を行い、原材料の安全供給をしています。

レザー業界の商取引

商取引においては禁止であるもの、原産国の輸出許可書があれば可能なものも分類されております。
当店のレザー商品においてはワシントン条約に基づき生態や動物の保護を目的にされていると国際審査を通過した素材のみを取り扱っております。

世界中を見ると、クロコダイルレザーにおいては皮以外の精肉などはヨーロッパの高級食材市場や香港の市場へと流通されております。
採取される国は発展途上国が多く、ニューギニアなどワニのレザー産業は、国力規模の経済を支えている産業となっております。
またシャークに関しては、国内流通品の90%は気仙沼漁港から採取され、フカヒレや肝油など食材以外の部位をレザーとして有効活用されております。

適量を採取することによって絶滅危惧種を守る活動や生体の生存バランスを検討して一定数の生態を確保し、有効な自然環境の整備に繋がっているのです。

サスティナブル・ユースとエコ

近年、サスティナブル・ユースというものが野生生物の利用にあたって重要視されております。
サスティナブル・ユースとは持続可能な利用のことで、レザー業界において長期的にみて産出国に経済利益を与えながら自然保護をすることが推奨されております。
野生生物の利用が全面禁止された場合、産出国の経済が悪化し違法な密猟が多発し、生態系が崩れてしまうことで自然破壊に繋がると言われております。
2015年国連持続可能な開発サミットにおいては「SDGs(サスティナブル・デベロップメントゴールズ)=持続可能な開発目標」がキーワードとして採択されました。日本は『つくる責任、つかう責任』、『陸の豊かさも守ろう』という目標から反映し、エキゾチックレザーをサスティナブル・ユースしております。